【deus ex machina】
演出技法のひとつ。ラテン語で「機械仕掛けの神」の意。
いわゆる「どんでん返し」に分類される手法。
物語の流れ上、脈絡の薄い存在が突如現れ、これまでの混乱を強制的に決めて終結させてしまう筋書きをいう。
物語を意外な結末に向ける手法であるが、伏線が小さくやや強引な場合も多いため、あまり良い技法ではないとされる。
結果を宣言する神役の役者が、滑車や歯車を使ったゴンドラに乗って登場したことから名づけられた。
以降、それと同じ役割をする、「伏線もなしに登場して物語を終わらせる」存在をデウス・エクス・マキナと呼ぶようになった。
たとえば、洋上の豪華客船で様々な事件が起こった挙句に、突然の嵐で沈没して謎も登場人物も全てなくなってしまうなども、広義のデウス・エクス・マキナ技法に入るだろう。
きちんと伏線をはって解決役を登場させることで意外性と説得力を持たせられた場合は、デウス・エクス・マキナとは呼ばない。ex)シックスセンス。