ヨーロッパとゲルマン部族国家 表紙 ヨーロッパとゲルマン部族国家 マガリー・クメール ブリューノ・デュメジル 著 大月康弘 小澤雄太郎 訳 文庫クセジュ 2019年5月30日 発行 序論 啓蒙主義時代の末期、十九世紀初頭に、ローマ帝国の破壊者はうってかわってポジティブなイメージを取り戻した。 西ヨーロッパ諸国の誕生は、卑しい蛮族のおかげだと考えるようになった。 二十世紀初頭から蛮族の時代に関する新しい記述史料はほとんど見つからなくなったが、代わりに考古学が膨大な量のデータを提供した。 ラインとドナウの北側に住む古代の人たちが古代全体を通じてものを書くことができなかったのは、依然として認めざるを…