廣田龍平氏の『ネット怪談の民俗学』は極めて要領を得た「都市伝説」の解説書でもあります。SNSというか2チャンの生んだ文化遺産はネット怪談ではないかと感じましたね。 印象に残ったのは「ろっぽんぞー」 2000年6月に出たスレッドなのだそうです。 JR鎌倉駅のキオスクで千円札を取り出すと「夏目漱石の眼がキョロキョロ左右に動くんで驚いていたら、その口を開いて「ろっぽんぞー」と子どものような声で喋った これだけの話しで、その続きも何もないですね。報告者の身に何があったか、そのお札をどうしたかも語られない。只々、シュールなというか奇妙な小話なんです。 このスレは生きてますね。 【ろっぽんぞー!にまつわる…