極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる (講談社選書メチエ) 作者:高井 ゆと里 講談社 Amazon 『ハイデガー-世界内存在を生きる-』高井ゆと里著を読む。 ハイデガーの『存在と時間』岩波文庫全3巻は、学生時代に読み通せた数少ない本。あ、一応読んだということで、わかったかというと甚だ心許ない。 なぜ読み通せたのか。他の哲学書が観念的(ま、一応)、小難しいジャーゴンだらけなのに対し、『存在と時間』は何かシステム論的というのか、人間社会の構造や自己と他者の関係性の枠組などが書かれていて、比較的とっつきやすかったから。 ま、大テーマがである「私たちがそれぞれ「私」の生を生きているとはどのよう…