哲学者。マルティン・ハイデガー。フルネーム、"Martin Heidegger"。20世紀のドイツ哲学(と実存主義)にかなり寄与した人。
フッサールの助手を勤めながら、古代ギリシャ、キルケゴール、ニーチェなどの哲学をもとに独自の思索を展開し、ヘルダーリン等の詩を研究する。
そして、主著の「存在と時間」"Sein und Zeit"(1927)では、存在一般の意味を究明しようとした。そこで「死」や「生命」に対する不安のうちに思索することで現代の産業社会からすっかり失われてしまった*1存在の意味を回復しようとした。
ナチスへのコミットがしばしば問題にされてきた*2が、ナチへの加担も上記のような理由で積極的な思想的意図を持つとされる。因みにハンナ・アレントとは不倫の恋仲だったらしい。
『存在と時間』
『形而上学入門』