前回までの記事の続きです。 GDP比で先進国最悪の国債発行額を誇る日本には税金のムダがはびこっています。それを削減しようとする時に反対派から出てくる常套句があります。 「利用者は喜んでいるじゃないか」 それはそうでしょう。税金補助のおかげで、そんな手厚いサービスを受けられたり、そんな安い値段で利用できたりするのですから。 厚労省が入院期間無制限の療養病床を削減できない理由の一つもそれです。 「入院でなくて、訪問診療で十分と言うが、患者家族は自宅での介護などできない。患者も施設だけには行きたくないと言っている」 長期入院の精神患者の自宅移行や施設移行の案が出ると、やはり「患者自身が自宅や施設には…