今日読んだのは、 桐野夏生『バラカ』です。 ポスト3.11文学の極北と言って過言ではない巨編でした。 被爆地に突如降臨した少女・バラカ。 彼女の数奇な運命の遍歴と、人々の欲望と弱さのグロテスクさ。 また、全編の根底に流れるミソジニーの根深さにゾッとしたりもしました。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント 聖少女 父親と娘・男と女 バラカとは何者か 今回ご紹介した本はこちら 桐野夏生の他のおすすめ作品 あらすじ 豊田悟朗は震災ボランティア中に警戒区域内で犬に守られるように現れた幼い少女に出会う。彼女が口にしたのは「ばらか」という名前だけ。海外で子どもを買う女性と…