携帯電話でのWebの閲覧において、それに伴って課金されるパケット通信料が非常に高額になり、支払いが困難になることを言う。
「パケ死」という言葉をご存じだろうか。NTTドコモが提供している「iモード」をはじめ携帯電話でウェブを閲覧する場合、使う人によってはデータ受信料金が月額数万円から数十万円に及ぶことがあるという。「パケ死」とはその料金「パケット」の使いすぎで自滅してしまうこと。パケット支払いのために食費を切り詰めたりするのは若者の間では少なくないことで、ほかの産業からも「中・高校生のお小遣いの大半が携帯電話の通話料に使われてしまうので物が売れない」という悲鳴もよく聞かれる。http://www.media-do.co.jp/html/press_db/010424.htm
従来のパケ死は、携帯電話各キャリアが提供していた料金プランに付属する無料通信分に対して、それを大幅に超える量のパケット通信をすることによって発生している場合がほとんどで、上記のような事例も見られるほどであった。また、稀に携帯電話をケーブルでPCに接続してインターネットをすることにより、高額なパケット通信料を請求される例もあった。*1
近年は「パケ・ホーダイ」(NTTドコモ)や「ダブル定額」(au)、「パケットし放題」(SoftBank)など、各キャリアのパケット料金定額サービスが普及してきたため、この言葉はあまり使われなくなってきていた。
しかし近年、スマートフォンの普及とBluetooth対応機種の増加により、テザリングと呼ばれるPCへのインターネット接続などがワイヤレスに行われるようになってきた。方法によってはパケット定額通信の対象外となる場合があるため、これによって高額なパケット料金を請求されることもあり、この言葉が再び使われるようになりつつある。
また、海外で接続するとパケット定額の対象外となるため、これもパケ死の要因となりやすい。
2009年8月6日、NTTドコモのスマートフォン向けパケット料金定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」の見直しが行われ、PCへのインターネット接続料金にも上限が設けられたが、この上限額が高額なため、これまでパケット料金定額の対象外だった通信は見直し後の現在でも敬遠される傾向にある。*2