フランスの哲学者ブレーズ・パスカルが提示した考察。神の存在を信じて生きた方が得であることを、確率論的に示してみせた。
取り得る可能性としては、
1.神が存在すると信じて生きて、実際に存在した場合
2.神が存在すると信じて生きて、実際に存在しなかった場合
3.神が存在しないと信じて生きて、実際に存在した場合
4.神が存在しないと信じて生きて、実際に存在しなかった場合
の4種類である。
これらの可能性をもとにパスカルが計算したところ、神が存在すると信じて生きた場合の期待値は「+∞」(プラス無限大)となり、神が存在しないと信じて生きた場合の期待値は「−∞」(マイナス無限大)となった。
神が存在すると信じて生きた方が、はるかに大きい期待値が得られることから、パスカルは神の存在を信じることが良いと主張したのである。