2月12日 アンナ・ゼーガース『第七の十字架』読了。 収容所から7人の政治犯が脱走する。ある者は恐れから自首、ある者は途中で死に、ある者は逮捕される。最後まで逃げるのは誰か。巻頭の人物紹介でネタバレされてしまっているが、それでもその逃避行には心を掴まれる。途中で手に怪我を負い、大聖堂で一夜を明かし、誰かのジャンパーを盗んで羽織り、旧友や元妻のつてを頼りに彷徨い歩く。反ナチの旗を一度は掲げながらも恐れから下ろしたかつての同志も、その逃亡のニュースに、再び内なる炎を燃やす。執筆は1942年、ユダヤの血を引いた著者の逃避行の中で書かれたと知ればその臨場感も頷ける。 2月13日 映画『ミツバチと私』(…