1ヶ月の間に 多和田葉子の小説を2冊読んだ。 ずっと気になっていたのに なぜか後回し という経験は誰でもあるだろう。 その中の一人が 多和田葉子だった。 初期 中期 最近の作品とリストの中から選び まず 今回は初期と中期のを図書館から借りた。 「犬婿入り(ペルソナ)」は芥川賞の受賞作 「ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前」は 短編8作からなる。 大学を卒業してからドイツに住み そこで 小説と詩を日本語とドイツ語で書き 写真で見る風貌は 厳しい表情をしている。 そんな数行の前知識だけで 読み始めた。 「犬婿入り」はマグリットの絵のようであり 「ペルソナ」のラストはアバンギャルトの ヨーロッパ…