「チームリーダーを扱った作品」の第二弾は、中鉢慎『リーダーになりたければ海に行け』(つり人社、2014年)。幼稚園時代からおよそ「長」と付く役柄とは無縁の人生を送ってきた金田シンペイ(入社7年目の29歳)。社運を賭けたプロジェクトのリーダーに抜擢されます。勤務先は、湘南に本社を構える創業38年、社員500名弱の中堅部品メーカー・ステラ工業。シンペイは、居酒屋「自魚食堂 鬼侍」の大将であり、「伝説のリーダー」という異名を持つ、60歳代半ばのジュンジから、船釣りを通して、「リーダーの心得」を教わることになります。シンペイのリーダーとしての成長物語。 [おもしろさ] 「不恰好でリアルなリーダーシップ…