※原作を軸とした、アーニャが居なくなってしまったら…というシリアスなお話です。長編予定なので気長にお付き合いください。 アーニャが施設に戻ってからおよそ半年、見た目はさほどわかっていないが、日々の研究、実験に疲弊したのか少しやつれたようにも見える。 アーニャは食べ終わってしまったお皿をつんつんとスプーンで音を立てる。 ここの料理クソまずい、ははほどじゃないけど、ちちの作ったハンバーグが食べたい。クッキーとプリンも、あとボンドにも会いたい、一緒にお散歩行きたい、ここから出たい…。 そこへノックもせずにあの男がやってきた。「アーニャ、お前にいい話があるぞ、外に出させてやる」「ほっ…!」 本当に、と…