フラーレンとサッカーボール 炭素原子だけで構成されるものとして, 鉛筆に使われる黒鉛, 宝石として有名なダイヤモンド, そして, 1985年に発見されたフラーレンがあります. フラーレンは, 上図のように, 5角形と6角形の面からなる立体の形をしています. 上図は炭素原子60個からなるフラーレンで, サッカーボールと同じ形をしていて, 5角形の面12個, 6角形の面20個からなります. 最初に発見されたフラーレンはこのなのですが, 後に同じく5角形と6角形のみからなる別の, もっと面の数が多いフラーレンなどが発見されてきました. ところが, すべてのフラーレンに共通する面白い性質があったのです…