フレイヤ(Freyja)
北欧神話における美と愛の女神。「フレイア」に同じ。
豊穣と平和の神々であるヴァン神族の出身。父はニヨルド。母はスカジとも言われているがはっきりとはしていない。
フレイヤは女性の美徳と悪徳を全て内包した女神で、非常に美しく、性的には奔放である。
神々や人間の中に多くの愛人がおり、兄弟のフレイとも関係があったとも言われている。
夫であるアース神オードはフレイヤを捨て去り、再び会う事はなかった。
魔法に熟達したヴァン神族の出身であるフレイヤは、魔女としての側面を持ち、特に女性の感性を引き出すセイズ呪術に長けていた。アース神族に魔法を伝授したのもフレイヤである。
また、戦いの女神としてオーディンと共に戦争の勝敗と戦死者の管理を司る。戦場で倒れた戦死者の半分は彼女のものになり、他の半分はオーディンのものになるという。
フォールクヴァング(戦士の国)の館に住み、セスルームニルという館を持つ。
黄金の首飾りブリーシンガメンを常に身につけている。旅をする時には二匹の猫に引かせた車に乗り、フリッグと同様に空翔ける鷹の羽衣を所有する。
彼女が夫オードを思い流した涙が金に変わったので、金の事をフレイヤの涙と詩人は歌う。