本記事の目的 制御工学を学ぶ際,特に理由がなければ古典制御から手を付けると思います. 導入として,制御とは何なのか,実際にどんな役に立っているのか,などを知り,ワクワクして本番へと進みます. そして,「ラプラス変換」と対峙します. 多くの場合,このラプラス変換は天下り的に変換式を与えられ,それ自体にはあまり触れずに,その使い方や威力を教えられます. 私は,初めて制御工学を学んだ時,この最初のステップで制御工学への興味を失いました.正確に言うと,興味を失った原因の基を辿ると,ここだったと思います. ラプラス変換を使うと色々ないいことがあるというのは分かるのですが,ラプラス変換の得体が知れないので…