Plantagenet
中世のイギリスというか、イングランド王国の王朝の一。1154年〜1399年まで。アンジュー伯家から興ったことから、その初期(ヘンリー2世からジョンまで)についてはアンジュー朝(Angevin Dynasty)とも呼ばれる。
家名としてはアンジュー家である。アンジュー伯ジョフロワと、ヘンリー1世*1の娘マティルダが結婚し、その子ヘンリーが即位(イングランド国王ヘンリー2世)して開いた。
フランスとの争いの中、最後はリチャード2世がランカスター公ヘンリーによって廃位されて断絶*2。
なお、プランタジネットとはエニシダ(金雀児)のことで、ジョフロワが(戦時の徽章のような形で)えにしだの枝を兜に差していたことに由来する渾名とされる。
*1:ノルマン朝第三代のイングランド王
*2:もっとも、ランカスター家もヘンリー3世の次男が立てた家なので、広義にはプランタジネット朝の一部であるとも言えるが
*3:アリエノール・ダキテーヌの夫。トマス・ア・ベケットと対立
*4:獅子心王。十字軍遠征と戦争に明け暮れ、ほとんどイングランドに滞在せず
*5:欠地王。リチャードの弟。フランス王と戦い、大陸領土の大部分を喪失
*6:ジョン王の子。貴族の反乱を招く
*7:ヘンリー3世の子。ウェールズを征服
*8:エドワード1世の子。初代プリンス・オブ・ウェールズ
*9:エドワード2世の子。フランス王位を請求して百年戦争を開始
*10:エドワード3世の孫。廃位の翌年死去