ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi 1710.1.4-1736.3.16)
イタリアの作曲家。イタリア・マルケ州のイェージで生まれる。 10歳からナポリのイエス・キリスト貧者音楽院で学ぶ。 音楽院を卒業後、ナポリ総督の侍従の宮廷楽長となる。 結核を患い、26歳で夭折した。
代表作に、オペラ『奥様女中』(1733年)、『スターバト・マーテル』(1736年)がある。
スターバト・マーテル、これはラテン語での呼び方。 日本語に訳すなら「悲しみの聖母」と呼べばいいのでしょう。 詳細な解説は、いつものようにWikipediaの記事で代用。 ja.wikipedia.org このテキストに音楽を付けたものはたくさんありますが、 私はかなり昔にペルゴレージの作品で演奏したことがありました。 ペルゴレージ?と思われた方、またまた手抜きでWikipediaの記事で代用。 ja.wikipedia.org 私がペルゴレージのスターバト・マーテルを演奏した経験は貴重なものでした。 合唱団を支えるオーケストラは弦楽合奏と通奏低音にオルガンが付くというのが定番なのですが、 私が…
イーゴリ・ストラヴィンスキー 20世紀を代表するロシアの作曲家で指揮者でピアニスト。 没年が1971年なので、今年は没後50周年。 私が彼の作品でダントツに好きなのが「兵士の物語」なのですけども、 バレエ作品の「プルチネルラ」も大好きな作品。 「20世紀の音楽なのだから、どうせ難しくて、わかりにくいのでしょ」とは想定の質問ですが、 この作品、18世紀イタリアの作曲家であるペルゴレージの作品などを使っての曲なので、音楽そのものは大変聞きやすいです。 バレエ作品としても楽しいですし、 バレエを省いても、独唱が3人あって、それでも楽しいですし、 声楽を省いても、組曲としてオーケストラだけでも楽しいで…
マンテーニャ『磔刑図』(1459年) 十字架にかけられた我が子を見つめる母 ペルゴレージ(1710-1736)は、インテルメッツォ『奥様女中』で一世を風靡しましたが、その名を不朽のものにしたのは、その若すぎる死の間際に書いた宗教音楽『スターバト・マーテル』です。 バロック音楽として今もよく聴かれているのは、『奥様女中』よりもこの曲なのです。 『スターバト・マーテル』は、カトリックの聖歌で、13世紀にヤコポーネ・ダ・トーディによって作られたと伝えられますが、作者は教皇インノケンティウスⅢ世に擬せられることもあります。中世にはグレゴリオ聖歌として歌い継がれてきました。 歌詞が〝スターバト・マーテル…
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736) 神話とお笑いと、どっちがお好き? 前回、1750年代のフランスに巻き起こった「ブフォン論争」を取り上げました。 フランス音楽とイタリア音楽、どっちが優れているか、という大論争です。 王権神授説のもと、神の代理人である国王を讃えるべく、神々の世界をこの世に現わしたフランスオペラ。 リュリからラモーに至るまで、ヴェルサイユ宮殿を音楽にしたような華麗な世界を伝統的に紡いできました。 これに対し、イタリアのバンビーニ劇団が、イタリアの作曲家ペルゴレージのオペラ・ブッファ『奥様女中』(奥様になったメイド)を上演したところ、大人気を博しました…