★★★★☆ あらすじ ペルーの首都リマの士官学校で寄宿舎生活を送る人種・出身・階層の違う様々な少年たち。別邦題は「街と犬たち」。 感想 最初は物語の構造がよく分からなかったが、何人かの生徒の現在と過去が交互に描かれていく群像劇であることが分かってくる。過去は一人称、現在は三人称だったりするので、それを把握するまでにずいぶんと苦労してしまった。それぞれに共通して登場する人物たちも、誰が語るかによって本名だったり、あだ名だったりと呼び方が違う。 そんな中である生徒のあだ名が「奴隷」なのはびっくりする。ペルーでは割と普通につけられがちなあだ名なのだろうか。本人も普通に受け入れてしまっているようだった…