今回はエディス・ペンローズ氏の「企業成長の理論」を要約します。本書はチャンドラーと並んで経営学の経営組織分野の潮流を形成した偉大な学者ペンローズ氏の古典です。企業は資源サービスの束であると見なし、内部資源の差異により企業成長や市場競争の結果に差分が生まれる構造的な理由を示唆し、多角化・買収などの企業戦略の必要性、合理性を説くという具合のテーマが本書では展開されます。 「企業成長の理論」 ■ジャンル:経営学 ■読破難易度:中(深い前提知識は不要で、初歩的な経営学の知識があると理解しやすいです。一方、抽象的な概念の言及が一定数存在するため、読みにくさはあります。) ■対象者:・企業成長の原理につい…