封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは二割ほど。 写真家『深瀬昌久』。彼の作品を2015年に@DIESEL ART GALLERYで観ている。写真展のタイトルは〔救いようのないエゴイスト〕。 写真群の表現手法は多様も、並んでいる殆どに作家本人が映り込んでいたのが特徴的。 対象物とカメラの直線上に横顔が写り込む構図とし、自分がその場に間違いなく居たことの証しにしている。まるでクロニクルのように。 1934年に北海道で生を受け78歳で亡くなるまで、「エゴイスト」がどのように形作られ、どのように生きたのかを本作では詳らかにする。 もっとも彼は、(映画でも描かれた事情により)死の二十年…