インド神話における、人類の始祖。
川で助けた小さな魚がヴィシュヌ神のアバターラ(化身)だったことから、世界を滅ぼす大洪水を生き延びて人類の始祖となった、とされる。
マヌの語った教義をまとめたものがマヌ法典であるといわれる。
ヒンズー教では、マヌの世紀(マヌヴァンタラ)という観念が存在する。すべての生類の創造者である人祖マヌが繰り返し生まれては世界の一つのサイクルを維持するという観念である。宇宙はブラフマー神の目覚めに創造され、眠りにつくと消滅する。このブラフマーの一日をカルパとよび、人間の時間で43億2千万年とされるが、一カルパは十四のマヌの世紀からなる。すなわち、神の一日には、14人のマヌが顕現する。現在は、今のブラフマー神のサイクルの七人目のマヌ、太陽神の息子ヴァイヴァスヴァタの世紀であるとされている。
九次元存在。大聖エレマリアの時代から1万5千年後(約2万9千年前)、同じくラムディア大陸に大師マルガリットとして生まれた。彼(マヌ)は、芸術という領域で各部族を競わせることによって、人類の進化を目指した(『太陽の法』『永遠の法』参照)。書籍『神々が語るレムリアの真実』大川隆法著(幸福の科学出版刊)より抜粋。