(本頁は「猛暑日の鳥海山3」の続きである。)鳥海山はセリ科の多い山だ。この科の花はどれも皆同じに見え、識別には難儀する。だからといって嫌がらず、ときには親しんでみよう。八丁坂を登って行くとハクサンシャジンやセリ科が多く生えている。これも謎のシシウド属のある花風景。謎のシシウド属は当初、エゾノヨロイグサと思っていたが、高山文夫氏の著作「鳥海山・月山の植物」によるとミチノクヨロイグサ(ケナシミヤマシシウド)と同定されていた。手持ち図鑑には載っていない植物名だった。 シシウド属はもう一種有った。ミヤマトウキの草丈は低いが、花は華やかな印象だ。ミヤマトウキは鳥海山では比較的低所、鉾立付近の登山道沿いに…