バングラデシュの事業家・経済学者(1940-)。グラミン銀行総裁。マイクロファイナンスによって多くの人々を貧困から救った功績により、2006年にノーベル平和賞を受ける。 2007年7月、立教大学は氏の「社会起業家」としての功績を讃え、名誉博士号を授与。記念講演会が催された。
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今回はムハマド・ユヌス氏著の「貧困のない世界を創る」を要約します。ムハマド・ユヌスは2006年度ノーベル平和賞受賞者であり、バングラデシュのグラミン銀行の総裁としてソーシャル・ビジネスのスキーム・概念を体系化したパイオニアです。自分自身が大学のゼミの専攻テーマが「震災復興とソーシャル・ビジネス」であったこともあり、かつてからエッセンスは理解していましたが改めて企業の社会的な意義を考えるきっかけにしたいと思いこのタイミングで本書を読んでみました。 「貧困のない世界を創る」 ■ジャンル:国際開発・経済学 ■読破難易度:低(資本主義経済・ビジネスの仕組みといった一般教養レベルがわかれば十分理解できる…
経営学者の井上達彦さんは、著書「模倣の経営学」(日経ビジネス人文庫 2015年)の中で、従来の事業の逆張りを行う反転模倣についてグラミン銀行を例にして述べています。 グラミン銀行は、1983年にバングラデシュでムハマド・ユヌスさんが創設しました。この銀行は、貧困にあえぐ女性層を融資対象として無担保で少額融資をすることを特徴としています。 村の貧困層は高利貸しからお金を借りているため、苦しい生活から抜け出せません。ユヌスさんが村の人々の実態を調べたところ、たった27ドルを借りて返しての繰り返しをしていることがわかりました。 そこで、彼は少額の銀行融資を行うことで貧困層の自立を図ろうと考えました。…
先日、子供つながりで友人となったオヤジたちとオンライン飲みをしていて話題になったのが55歳役職定年や早期退職。会社を辞めるかどうするか、第二の人生どうするか、等々。私の会社にはそうした制度はありませんが(そもそも役職についていないし。。。)、子供たちが大学を卒業するまで金銭的に耐えられたら、第二の人生はもう少し世の中に貢献するような仕事をしたいな、と思い手に取ったのがこの本、というわけです。ただ、その前に子供たちの学費で(大分本気で)貯金が底をつく可能性が高いのですが。。。。 ノーベル平和賞を受賞されたグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏。マイクロファイナンスというと、貧困層向けの少額無担保貸付、…
※2009年8月25日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 以前読んだグラミンフォンという奇跡(感想文09-50)に引き続き、マイクロクレジット関係の本。 マイクロクレジットの創始者であるムハマド・ユヌスの自伝。これまでの銀行とは全く反対の業務を行うグラミン銀行を立ち上げ、まさに貧困のない世界を目指している。 本書が発売されたのが1998年。訳者あとがきに、いつの日かユヌスがノーベル平和賞を受賞することは間違いないと記されていた。実際にユヌスは2006年にグラミン銀行とともにノーベル平和賞を受賞している。 本書はまさに自伝で生い立ち、マイクロクレジットの試み、銀行の立ち上げ、哲学、新たな展開と…
※2009年8月7日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ この世でいちばん大事な「カネ」の話(感想文09-46)で登場した「マイクロクレジット」に関係して辿り着いた本。 舞台はバングラディッシュ。 そもそもバングラディッシュに行ったことのある人は少ないだろう。ぼくも行ったことがない。だいたい観光スポットがない。政治的混乱が続き、パキスタンとドンパチやらかしている危険な国というのが率直な印象だろう。 実際にバングラディッシュは貧しい。人口は1億5千万人(世界で7番目に多い)と日本よりも多く、大多数は農村部で生活し、貧困のループから抜け出せないでいる。 そういう状況を打開するために始まった試みが、…