♪春なのにコスモスみたい♪ そんな古いコマーシャルソングが頭の中にずっと残っている。歌詞の進展はなくただそのフレーズが僅かに異なる音符や転調によって続き、そこに商品宣伝のナレーションが入ったと記憶する。すこしシャンソンのような趣のあるメロディは子供心にもおしゃれで、甘酸っぱいものを感じさせた。今思うとそれは資生堂のコマーシャルだった。山口百恵がさだまさしの「秋桜」を歌うよりも昔の話だ。 コスモスは秋の花。しかし今は春。明るい春に、少し秋のようなシックな化粧をしませんか?そんな意図の宣伝だったのだろうか。「言葉遊び」ではないが相反する2つの言葉を並べる事の妙を、幼心にも感じたのだと思う。 コスモ…