Requiem for a Dream
孤独な4人の男女が、それぞれ「中毒」へと転落していく様を描いたホラー調人間ドラマ。画面分割、コマ落としなど、ありとあらゆる映像テクニックの洪水で観客を圧倒しようとする作風は、好みが分かれるところだが迫力満点。 孤独な初老の女性を演じたエレン・バースティンは、この演技でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]
レクイエム・フォー・ドリーム オリジナル・サウンドトラック
夢へのレクイエム
→『レクイエムフォードリーム』
批評 スタッフ・キャスト 批評 薬物中毒によって人が破滅していく地獄を描いた原作を、映像的に伝わりやすいよう地獄を再構築した映画となっていて、薬物中毒の恐ろしさを非常に強く実感できる。 今作は演出のクセが良い意味で非常に強烈だ。正直、強烈すぎる。 これは視聴者に強烈な印象を残すためだけでなく、言葉による説明がなくとも伝わるように工夫されている。 実は今作は原作で描かれていた登場人物の心の内は描かれないため、演出面で補われている。 そして、今作は原作から地獄が再構築されている。 原作の映像化されなかった部分や改変部分は多いが、原作未読の方も違和感を感じないように脚色されている。 今作はあまりにも…
堕ちてゆく恐怖と恍惚 アメリカ、ダーレン・アロノフスキー 夏から始まり、秋、冬へと続く物語。春はやってこない。 ニューヨーク、一日中テレビを観て暮らす孤独な未亡人サラ、息子のハリーは定職に就かず、恋人のマリオンとデザイナーズショップを開くことを夢見ていた。 ハリーは友人のタイロンとヘロインの密売を始め、一時は成功するが長くは続かなかった。ハリーは「またよくなるさ」と泥沼にはまりこんでゆく。 一方、サラはテレビの視聴者参加番組への出演依頼の通知を受ける。有頂天になり赤いドレスを着ていこうとするが、肥えてしまって着ることができなかった。 胡散臭い医者の減量薬を飲みだす。しかしそれは危険な薬物だった…