わたしが社会人になったのは1990年です。当時はバブル絶頂期です。会社は仕事で溢れてました。大量採用されたわたし達同期は、自慢するような技術力もないのに仕事に明け暮れる日々を送りました。それでもわたしは、全然マシな方です。はじめての仕事は3交代制のオペレーターです。キンキンに冷えた窓のないコンピュータ室に閉じこもり、モニターから出される指示に従って、コマンドをたたいたり、カートリッジをマシンに挿入する作業です。朝番、昼番、深夜版を繰り返します。生活のリズムは自然と乱れ、体調管理は難しいのですが、この仕事には残業という概念がありません。オペレーターの仕事はマニュアル化されてるので、新入社員のわた…