ローハンの戦い

ロード・オブ・ザ・リング／ローハンの戦いを観たので感想を。 監督は神山健治。最近はCGアニメがメインな神山監督ですが、今回は手書き。 原作の追補編にあるローハンの槌手王ヘルムの記述を基にした物語。ウルフという男が褐色人と手を組んでヘルム王を討ちローハンの王を僭称するもその後敗北したという歴史の解説程度の記述をもとに、僭王ウルフとの戦いの陰に存在した歴史に語られることのないヘルムの娘ヘラの戦いの物語として2時間のアニメに拡大した作品。ヘルムの名前はヘルム峡谷（角笛城のあたり）として本編にも出てくるため、オリジナル作品ではあるが、原作との繋がりもしっかり意識した物語になっている。 全然面白くなかっ…

１ 本作の概要 指輪物語の外伝アニメ映画です。 こちらが原作。 指輪物語 (10) 新版 追補編 作者:J.R.R.トールキン 評論社 Amazon 原作である「追補編」というのは、作者本人が指輪物語の設定などを書いたもので、小説というよりは、設定資料集みたいな本です。 そして、これがこりにこっていて、これを読むだけでも楽しいというものになってます。 とはいえ、あくまで資料集、指輪物語本編を読んで「もっとこの世界に浸りたい」という人が読む本です。 一般向けではありません。 指輪物語にはいくつかの国、といっても近代的な意味の国とはちがいますが、が出てきます。 本作の舞台、ローハンもその一つです。…

う～ん。普通だ。良い意味で。 たぶん指輪ファンくらいしか見ないだろうし、見た人も概ね同じような感想のような気もするな。 ヘラさん美しい・・・ヘルム王人外すぎワロタ。大鷲さんが全部やってくれました 事前情報でオーダーでは全編手書きアニメで作って欲しいと言われていて、それは無理だから一回デジタルで作った後それを元に手書きにしたってどっかで見たけど、その経緯そのままくらいのクオリティでした。いや低いと言ってるわけではなく、むしろ高いんだけど、オーダーする側は宮崎アニメみたいなクオリティを無邪気に期待してたのかなあと思った。もののけ姫やオードオブザリング本編にあるような狂気を含むかのような情熱を持って…

ふわっとしか知らないシリーズの新作を見に行くとき 指輪物語、ロード・オブ・ザ・リングと言えば、かのトールキンが創造した、以降のほぼ全てのファンタジーに影響を与えた金字塔の中の金字塔です。 前日譚*1のホビットシリーズも含めて、ピーター・ジャクソンによって6作に渡る映画化もされています。 中でも「思いがけない冒険」がお気に入りで、「旅の仲間たち」から世界が滅ぶ焦燥感を取り除いた、いい意味でのゆるさが冒険モノらしくて大好きです。 「力の指輪」シリーズも、忙しさを理由に流し見していますが、辛うじて追ってはいます。 学生時代はTRPGをやりこんで、世界を救う旅からその日暮らしの稼ぎまで、冒険に浸る時間…

wwws.warnerbros.co.jp 『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』を観てきました。個人的な評価としては微妙と言わざるとえません。とはいえ私自身は楽しめました。 作画が崩壊している訳ではないのですが出だしの壮大さは雰囲気出ているのですがアニメがちょっと滑らかでない感じす。物語は至って真面目でシリアスなのですが何と言うか「シリアスな笑い」になってしまっています。戦争のシーンは迫力に欠ける感じです。動物好きとしてはムーマクがかわいそう…という感想です。実写の三部作の方が戦争シーンは凄まじいです。 ハリウッド映画でありながら日本風アニメーションであり監督もスタッフも日本人がたくさ…