ある意味戦後な今、遅ればせながら「長崎原爆記」を読んだ。秋月辰一郎氏は長崎で被爆しながらも、他の被爆者の人たちを、秋月式栄養学=ミネラル栄養学で救った医師。原爆については、広島、長崎にある記念館にも行ったし、本や映画もたくさん見てきたけれど、渦中で体験した人による「現在進行形」で記された記録に触れたのは初めてかもしれない。読みつつ、当時の悲惨さとは比較できない部分も多いけれど、どこか似ていて、「ああ、今はやはり戦後なのだなぁ」という気がしてくる。戦争の形が変わっただけで、本当にたくさんの方々が亡くなっている。1日でダーッと、走り抜けるように読んだ長崎原爆記。最後に、付録として加えられた永井隆氏…