バンコクで夜行列車に乗り込む。 思い出にと食堂車でタイ飯弁当をたべる。車掌が座席をベッドに変えてくれる頃合いを見計らって席に戻ると、おばさんが寝ていた。起こす。 拙いタイ語で伝える。「ワタシココ」。 おばさん騒ぐ。何言ってるかさっぱりわからないが、おそらく「ワタシココ」。 何度か繰り返し、おばさんは去って行った。その背中は寂しげであった。 席は二等でおばさんの温もり以外は快適だった。翌朝終点で下車。 ラオスとの国境までは結構歩く。入国審査付近で現れる「入国審査手伝うよおじさん」をかわし、入国審査。 おじさんたちは揃ってにやにやしている。おじさん経由でないと通れないかと心配したが、無事入国。単に…