書名に著者名が冠されていることと、「印象派物語」という標題に惹かれて手に取ってみた。本書は、「とんぼの本」の1冊として、2019年6月に刊行されている。 この本、印象派の全体像を手軽に知るには便利なガイドブックとなる。 見開きの「目次」の上半分に、ジヴェルニーに所在のクロード・モネの終の棲家にある「水の庭」の風景が掲載され、下半分に本書の構成が示されている。 冒頭はグラフで、「印象派と出会える場所」を点描する。印象派の絵画等をピンポイントで取り上げつつ、印象派と出会える場所を例示。パリのオランジェリー美術館、オルセー美術館、マルモッタン・モネ美術館、チュイルリー公園からの風景、エトルタの断崖で…