人類の生存基盤である地表空間を総合的にとらえ、よりよき環境創造のための具体的で基礎的な知識を提供しようとする学問。地球上に生起する自然・人文(社会・文化)の諸事象の所在・広がり、それらの配置関係・相互作用を調べ、景観や地域の成立および変化過程を解明する。また、ある地域を設定してその特性を描き出す。近年、数学モデル・数値シミュレーションなどの方法を用いて空間認識の理論化も進められている。三省堂提供「大辞林 第二版」より
人類の生存基盤である地表空間を総合的にとらえ、よりよき環境創造のための具体的で基礎的な知識を提供しようとする学問。地球上に生起する自然・人文(社会・文化)の諸事象の所在・広がり、それらの配置関係・相互作用を調べ、景観や地域の成立および変化過程を解明する。また、ある地域を設定してその特性を描き出す。近年、数学モデル・数値シミュレーションなどの方法を用いて空間認識の理論化も進められている。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
本稿では、2025年2月3日に実施した多摩川下流域における巡検の結果を報告します。 1.巡検の概要 2.巡検の結果 2-1.等々力駅 0832 2-2.等々力渓谷公園直上の橋 0942 2-3.段丘崖 - 逆川(暗渠) 0947 2-4.尾山台中学校東北端 1008 2-5.田園調布台 1027 2-6.玉川浄水場 1034 2-7.六郷用水 1051 2-8.ローム層の露頭 1125 2-9.等々力渓谷公園 1130 2-10.二子玉川駅 1208 2-11.下宿バス停 1335 2-12.野川 1338 2-14.M面崖 1422 3.まとめ 1.巡検の概要 本巡検の概要は以下の通りです。…
近年『地政学』がリベラルアーツとして注目されていますね。『地政学』とは地理学と政治学を合わせた学問のことです。子供頃の私は日本地図とか地球儀を眺めるのが好きでした。地図を見ながらこの街はどんな風景しているのか想像しワクワクしたもんです。今はグーグルアースで一瞬で世界各国どこにでも行けちゃうんですから凄い時代になりましたよね。学生時代には地理の授業が何の役に立つのか今一つ分かりませんでしたが大人になって国や人はその位置する(住んでいる)場所によって歴史・文化が決定されるという地理学の基本を知りなるほどと思いました。英国の地理学者・マッキンダーは世界の国々ををシーパワーとランドパワーに大別しました…
私は文学部で東洋史にいて、教授に「社会を描きなさい」とよく言われました。その関係で、中国社会について論じた文献を紹介します。 滋賀秀三教授著作目録 「清朝時代の刑事裁判――その行政的性格。若干の沿革的考察を含めて」『清代中国の法と裁判』所収 東アジアの王権と思想 増補新装版 - 東京大学出版会 とくに「儒者・読書人・両班――儒学的「教養人」の存在形態」 和辻哲郎 孔子 同じく和辻の 風土 - 岩波書店 CURATOR | 千葉大学学術成果リポジトリ 「生成する地域・地域意識-清末民国初期中国の華中南地域から東アジア比較史へ-」 著者のインタビュー 山田賢先生(歴史学コース) | 学生による教員…
『日本列島はすごい』伊藤孝 著中公新書2024年4月25日 発行 日経新聞、2024年5月18日 朝刊の書評 で紹介されていた本。 記事では、”松尾芭蕉が「岩にしみ入る」と詠んだのは、東北中央部にみられる多孔質の火山性岩石に囲まれ、音がくぐもったからだ。地学教育の専門家が、1500万年前にほぼ現在の位置に収まった島国の成り立ちを解説する。「すごい」は恐れをも含む。大地震の恐怖を知る我々も、旧石器人が経験した巨大噴火は想像しがたい。「日本列島という『じゃじゃ馬』をまったく乗りこなせていない」との自覚は忘れずにいたい。(中公新書・1012円)”とあった。 マニアックそう。 でも、何を隠そう、、、、…
日本地理学会の2024年春季学術大会に参加してきました. 事前登録をし忘れたので,参加費は当日支払でした.学生(非会員)扱いで3,500円です. 1日目 会場である青山学院大学・青山キャンパスに着いてすぐ,この写真を撮ってTwitterに上げました.お出かけオタクがよくやっている,アクスタやねんどろいどと一緒に風景写真を撮るやつを自分もやってみたいと思い,『恋する小惑星』の猪瀬舞のアクキーを持ってきていたのです. 猪瀬舞たむ……2024年日本地理学会春季学術大会だよ…… pic.twitter.com/WDllsAdSoe — 穂村 (@homura_univ) 2024年3月18日 ちょっぴ…
はじめに 「焼畑農業」を誤用した言説が巷に溢れている。そのような言説は、主に2種類に大別できる。 一つは、焼畑農業を環境破壊的な農法だと誤解した上で、焼畑農業の是非についてや、森林火災など他の環境問題に絡めて論じる言説。 もう一つは、焼畑農業そのものを論じるのではなく、「○○は焼畑農業のように人材を使い潰している」「次から次へと業界を荒らし回る○○は焼畑的だ」など、別の物事について論じる際に、ネガティブな意味合いを含んだ比喩として使用する言説である。この記事では、様々な言説が飛び交うTwitterを中心に見ていくことで、焼畑農業に関する誤解を解きほぐしながら、主に後者の言説(誤解に基づいた比喩…
唐突ですが、先日、ムツゴロウさんの訃報がありました。何かここのところ、偉大な方々が逝去されてゆき、不穏な世相と重なることで、より一層この時代に立ち向かってゆかざるを得ない覚悟というものを感じています。私達に今、何ができるのか。何が求められているのか、自らを省みて問うことも必要なことかもしれません。かく言う私はと言いますと、これまた、非常に辛かったりするのですが、そんな自分を棚に上げながら、世の中について考えるという行為をもって、自らを昇華させたまわんことを願わんとす、であります。 今日は、統一地方選挙の投票日でした。お天気はよかったのですが、風が強く、薄手のパーカーに帽子をかぶって、投票に行っ…
こんにちは。ココです。 注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。 今日は読書好きな発達障害児息子くんのおすすめ雑学本のご紹介です。 ● 「奇妙な国境や境界の世界地図」。ごく普通の(というわけでもない)地理学だそうですが、各ページは見やすく、単純に「へえー」なんていう雑学がいっぱいです。 不思議な飛び地や境界線 いざ、奇妙な国境へ! 雑学本は「理科」と「社会」を強化する! まとめ 不思議な飛び地や境界線 筆者の本職はITエンジニア。紙の地図を見るのが小さい時から大好きで、その趣味の集大成でこの本を執筆したそう。 見開き1…
この記事は、運輸・地理関係 Advent Calendar 2022用に作成しています。 adventar.org 鉄道や道路、旅行関連の色々な記事が予定されていますので、興味がある人はぜひ見に行ってみてください。 さて、みなさんは、「学会」へ行った事はありますか? そもそも「学会」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
著者 : 青島 光太郎(筑波大・学) 発行日 : 2022年3月(2022年度日本地理学会春季学術大会にて) リンク https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2022s/0/2022s_70/_pdf/-char/ja 内容 JR山手線駅および山手線から放射状に伸びる路線の東京都内鉄道駅においてホームから目視出来る看板広告を調査し、看板広告から都市構造を明らかにしようと試みたもの 商圏が狭い業種の広告は地域を問わず確認可能 一方で、商圏が広い業種の広告は、都心部の駅に集中 所感 広告の分布から都市構造を明らかにしようとする試みはユニークで面白いと感じた…