●歌は、「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る (額田王1-20)」と「紫草のにほえる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも (大海人皇子1-21)」である。 東近江市糠塚町 万葉の森船岡山 山頂付近万葉歌碑(額田王・大海人皇子) 20191023撮影 ●歌碑は、東近江市糠塚町 万葉の森船岡山 山頂付近にある。 ●歌をみていこう。 ◆茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流 (額田王 巻一 二〇) ≪書き下し≫あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る (訳)茜(あかね)色のさし出る紫、その紫草の生い茂る野、かかわりなき人の立ち入りを禁じて標(し…