戦国期の医師曲直瀬道三が著した医学書『啓迪集』のうち、道三が門下の松林軒に贈ったもの。揃本8冊。末冊尾に道三による自書奥書がある。広島県の重要文化財に指定されている。 曲直瀬道三による門人の育成と『啓迪集』 三原市立図書館所蔵の『啓迪集』 小早川隆景の侍医松林軒 参考文献 曲直瀬道三による門人の育成と『啓迪集』 『啓迪集』は戦国期の名医・曲直瀬道三の代表的著作とされる医学書で、全8巻からなる。天正二年(1574)、正親町天皇に献上されている*1。 『啓迪集』は曲直瀬家中で書写され、伝承された*2。なお道三は門人の育成にあたっては、「対学侶宜使授与之次序」という九段階からなる「当流医学」の修学階…