《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info ■西武が「サステナブル車両」という他社車両を譲受する背景 西武鉄道は、戦後間もない頃から国鉄の戦災国電や廃車発生品を大量に払い下げを受けて、車両の近代化と拡充を図ってきました。1946年に開設した所沢車両工場で戦災国電を復旧・整備して自社車両として復帰させたり、車体を製造し廃車発生品を載せて新たな戦力としたりしていました。 そのため、主制御器や主電動機といった電装品の多くは国鉄制式のものやその同等品を装備したため、長らく抵抗制御を採用していました。また、台車も国鉄制式のものを好んで使うことが多く、付随台車はイコライザ…