「他人に適用する原理原則を自分に適用しない人を偽善者という」――これは妙な全能感を抱いた権力者(と取り巻き)が働いた身勝手極まりない判断と行為であって、「法の支配」などという、そんな「高尚」な話を持ち出すべきではないのかも知れません。そもそもが違法行為に手を染めた権力者が、「御用聞き」を検察トップに据えておけば自分は捕まらない、安心だ。けれども、その「御用聞き」が定年間近で検事総長にはなれないことに気づいたので、何とかならないかと誰かに相談したら、検察官も他の一般の国家公務員と同じことにして定年延長しちゃいましょうよ、などという話になって、ほとんど「思いつき」で、都合よく法律の解釈を変えること…