■あらすじ 十五年前に失踪した両親を捜すため、持ち込まれた食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。 キッチンワゴンで両親ゆかりの地を巡るうち、一風変わった注文やちょっとした事件も舞い込むように。 「ふわたま」「鮨天」「魚介めし」――もつれた謎と、人々の心を解くヒントは料理の中に? そして、徐々に明らかになる両親の秘密を追い、佳代が辿り着いた場所とは? ■感想 おいしいごはんが出てくる小説って、定期的に読みたくなりますよね。 ということで今回読んだのは『佳代のキッチン』。 原 宏一さんの小説は初めて読みます。 主人公・佳代が中学の卒業間際、突如として家に帰ってこなくった両親。 決まっていた高…