1970年、人類が共産主義社会ではなく、資本主義社会を選択した解釈として、当時の精神分裂症気味の人たち、今でいう統合失調症の人たち、の背景を取り込んで、ドゥルーズとガダリは、「アンチ・オイディプス」という本の中で、人間を「欲望機械」と説明しました。これによって、何故人間が資本主義社会を選択したのか、という事に対して、上手く説明できる解答が世界に対して示されました。 最近よく耳にする不倫の話題とか、そういうのを聞いていると、資本主義社会をドライブしている人間性の性質は、「欲望機械」ではなく、「中毒機械」と呼ぶ方が、現代の人々に現れている状況を上手く説明できるのではないか。今回はそういうお話です。…