気持ちはわからないでもないですが、それはダメでしょうという思いが物語と共に漂い続けているせいか、楽しいような場面ですら複雑なベールで包まれてしまいます。主人公にしても過去を引き釣りながら未来に不安を感じながら現在を生きていて、その葛藤ぶりが視聴する側に様々な思いを投げかけて来る。主演は杏。彼女の心境というのが表情などからよく伝わって来ますね。そのため知らぬ間に見入ってしまっている。上手いなという感覚よりもむしろ演技を言うものを忘れさせてしまう程です。いろんなことを訴えかけて来る映画です。それで良いのか、そしてどうなるのか、見ている方も正直不安でしかなく、淡々と時間が経過して行く。出来ることなら…