●歌は、「たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野」である。 五條市岡町 荒坂峠万葉歌碑(間人連老) ●歌碑は、五條市岡町 荒坂峠にある。 ●歌をみていこう。 ◆玉剋春 内乃大野尓 馬數而 朝布麻須等六 其草深野 (中皇命 巻一 四) ≪書き下し≫たまきはる宇智(うち)の大野に馬並(な)めて朝(あさ)踏(ふ)ますらむその草(くさ)深野(ふかの) (訳)魂の打ち漲(みなぎ)る宇智(うち)の荒野で、この朝、我が大君は馬を勢揃いして、今しも獲物を追い立てておられるのだ、ああその草深い大野よ。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) (注)たまきはる【魂きはる】分類枕詞:語義…