学生時代に学んだ源氏物語。来年の大河ドラマ「光る君へ」が紫式部の人生を描くということで、予習も兼ねてまた源氏物語にチャレンジしている。若い時は「古文を読む」ことに苦労したけど、今はむしろ平安時代の暮らしに興味があるので、現代語訳の助けも借りながら楽しく読んでいる。 源氏物語にはいろいろな和菓子も登場する。まさにタイムリーなのが「亥の子餅」だ。平安時代には新米でついた亥の子餅を食べる宮中行事があり、亥の月(旧暦の10月)の亥の日、亥の刻に食べることで無病息災につながると信じられてきた。 源氏物語の第九帖「葵」の巻で、正妻である葵上と死別した光源氏は少女の頃に引き取って世話をしていた紫の上ととうと…