三鷹に住んでいたとき、吉祥寺は散歩エリアで、今も大好きな街の一つ。 若者の街だが、いい和菓子屋、隠れた名店も多い。 中でも「吉祥寺虎屋」は私にとっては宝石箱の一つ。 寒風のなか、久しぶりに舞い降りて(という気分)、ハーモニカ横丁をブラ歩き、「小ざさ」に立ち寄り、さらにダイヤ街へ。いい活気が流れている。 目的は「吉祥寺虎屋」。 オーラに包まれた、いい店構え。 この季節しかつくらない「亥の子餅(いのこもち)」や「栗むし羊羹」などの品書きが私のあんこころにじわりと迫ってきた。あんこの神様の気配。 虎屋と言えば「赤坂とらや」が有名だが、中央線沿線では創業80年近いこの「吉祥寺虎屋」が私の中ではいぶし銀…