同じことを続けていると、人間誰しも必ず飽きてきます。それが側から見てすごく刺激的なことであっても、毎日やっている本人にとっては「刺激のない日常」である可能性が高いです。僕がまだ手術をする外科医であった頃も、そんな感じでした。当時は毎日のように朝から深夜まで手術をしていました。同じ手術を連続でする日もありました。その手術が簡単な手術であればあるほど「またこの手術か…もう飽きたなぁ」といった気持ちが湧いてきます。もちろん手術で手を抜くことなんてありませんが、生きている人間を切って病巣を取り除くといった、ある意味すごく刺激的な行為にすら飽きてしまうことはよくありました。 そんないつものよくある手術を…