『人間の意識とは、もろもろの妄想・欲望・意図が混然と雑居しているところであり、夢想のるつぼであり、恥ずべき思考の巣窟なのである。ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』(岩波書店)』 何とも、自分の心を覗かれているようなフレーズです。 レ・ミゼラブルは、原作も含めて、ミュージカルとしても、人気があります。 一片のパンを盗むところからはじまる主人公の転落人生から、無償の愛に触れて改心し、更生していくというストーリーです。 その中で、語られるのが冒頭のフレーズです。 「妄想・欲望・意図が混然と雑居」しているのが、人間の心の中にあり、それは、「夢想のるつぼ」であると言うことです。 さらに、それが「恥ず…