【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、青山美智子さんの小説『人魚が逃げた』(2024) 本作は銀座を舞台にした五つの連作短編。自分らしく生きるために殻を破る人たちを描いた物語です。 ある週末、銀座で「王子」と名乗る青年が「人魚が逃げた」と言い、人魚を探し歩いている。その様子がSNSで話題となって、街中に広がっていく。 その不思議な騒動の裏側では、恋愛や家族関係、仕事、自分の生き方にそれぞれ悩みや迷いを抱えた5人の男女が人生の節目を迎えていく。 彼らは銀座の街で偶然にも王子と出会い、少しずつ自分自身と向き合うことになる。 この作品に登場する人たちは、決して特別な人ではないんですよね。少し背伸…