武田砂鉄さんの著書「今日拾った言葉たち」を読んだ。この本は、2016年から2022年の間に、武田氏が街中の声に耳をそばだて、拾い集めた言葉について武田氏の思いを記した本である。著書の中には多くの言葉が掲載されているが、その中から気になった言葉をいくつか記す。 2018年「すべての国は、これは自衛のための戦争だというのです」 ピーター・カズニック 米国歴史家 映画パンフレットよりこの言葉を受けて、武田氏は、次のように語っていた。「日本の軍備は、自衛という隠れ蓑のもとで増強が進んでいる。別に戦争したいわけではないんです。攻めてきたら大変でしょう、だから、とにかく必要なんですという言い分が続く。どの…