伊予国の今治平野南端に位置する港町。中世には隣接して広い潟が存在していたと推定されている。時宗開祖の一遍が遊行に出発した地としても知られる。16世紀末には国分山城の城下町としての性格も帯びたとみられる。 一遍が出発した港 国分山城と能島村上氏 国分山城の城下町 関連人物 参考文献 一遍が出発した港 鎌倉後期の文永十一年(1274)二月八日、一遍は故郷の伊予を離れての遊行に出発。弟子の聖戒は五、六日ほど見送りの為に同行し、桜井で別れた(『一遍聖絵』)。一遍たちはこの後、摂津国四天王寺に移動しており、桜井から船で向かったといわれる。 桜井は頓田川の分流である大川の河口部付近に位置している。周辺には…