不動産開発会社、プレサンスコーポレーション(以下プレサンス)の元社長の逮捕をめぐり、検察官が史上初めて、付審判制度によって被告人として刑事裁判で裁かれる立場になりました。 検察が行ってきた強引な捜査方法に裁判所がノーを突きつけたという、前例のない出来事が起こっているのですが、この付審判制度という言葉は馴染みの薄いものだと思います。冤罪事件や、証拠改ざん事件がいくつも指摘されてきながらも大きな変化がなかった日本の司法に風穴を開ける出来事なのです。 無実の罪で248日間も檻の中に 発端となったのは、プレサンス元社長を業務上横領容疑で逮捕、起訴した事件です。検察がその証拠としたのは、当時部下だった男…