今回はJ.S.ミルの「代議制統治論」を要約していきます。 本書は「功利主義」や「自由論」で有名なミルが19世紀半ばにイギリスの政治構造を立証的に分析しようとして行った政治研究の集大成とされます。ヴィクトリア女王治世の中で普通選挙運動による参政権の拡大・労働者と女性の政治参加がテーマになる時代の中で、ミル自身の東インド会社での勤務経験・歴史・哲学研究などのエッセンスが詰まった内容となっております。 「代議制統治論」 ■ジャンル:政治 ■読破難易度:中(ミル特有の表現・思考プロセスの癖が強い本なので、ミルの関連書物あるいは政治学に関する基礎的な本を読んだ上で読むことをオススメします) ■対象者:・…