正徳4年8月13日。夜、御宮の仮遷宮が子(午後11時)過ぎに行われる。子半(午前0時)、巾下五平蔵町小普請中田平左衛門の家から出火する。隣の久保田束右衛門とともに2軒が焼失する。雨でジメジメしていた時期の最中であった。平左衛門は初め仙阿弥といい、今は乱心していた。
正徳4年8月11日。13日に御宮を仮遷宮の廻文がある。本町薬屋十左衛門は銭で買い込んだ10両に銭を合羽で包み、駕籠にのせて他所へ遣わすのを目明かしが見つけ、引き連れてきて訴えた。このため蔵を調べたところ10貫入りのかます(叺)が3つあったと。十左衛門は家に閉じこもり、商売を行わず。
元禄10年6月8日。雨が降り、午(午前11時)前後は大雨となる。後に止むが、また細かい雨が降る。11日亥刻(午後9時)、二之宮大県宮(大縣神社)で仮遷宮が行われる。